「純潔」はやはり大切?

日本には「貞操観念」という言葉は存在しませんでした。
広義には精神的な節制を保ち、特に配偶者以外とのセックスや婚前交渉を固く禁じることとする純潔思想から発生したものです。
その背景には宗教が深く関わっているため、イザナギ・イザナミの交合から始まっている神道を信仰する日本においては長らく「考えも及ばなかったこと」でした。 しかし、多くの宗教では処女性が重視され、明治以降日本にもその考え方が広まっていったのです。

純潔思想はキリスト教から

貞操観念を重視する宗教といえばまずキリスト教が挙げられるでしょう。
一口にキリスト教と言っても、仏教にもさまざまな宗派があるように、教義の解釈によっていくつかの流派に分かれます。 特に厳格なのがローマ法王を最高位とするローマ・カトリック教会です。
カトリックの教えでは、婚前交渉はもってのほか、男女ともに結婚まで純潔を守るべしとされています。それどころか配偶者とのセックスも子作り目的以外では禁じられているほどです。 最近では堕胎や避妊も禁止ということで、性病予防や望まない妊娠をした場合にはどうするのかという論争のもとにもなっているほど。 ここまで戒律を厳守している人は現代では少なくなっているでしょうが、これでは「セックスを楽しむ」なんて夢のまた夢ですね。
ただしこうした教えのもとで育つと、興味本位や「みんながやっているから」と流されて体験するようなことはあまりないかもしれません。

イスラム教ではどうか

イスラム教は一夫多妻を認めており、「正しいイスラムの男は4人まで妻を持つことができる」とされています。 しかし、それには続きがあることはあまり知られていません。
それは4人なら4人、「すべての妻を平等に扱い、全員を満足させること」。
このルールは衣食住だけでなく、生まれた子どもの待遇やセックスに置いても適用されます。 つまり、経済的に余裕がなければできないことなのです。
「男の夢」とハーレムを想像するにはちょっと早いかもしれませんね。 ちなみにイスラム教でも女性は結婚するまで処女であることが求められます。男性はその限りではありませんが、結婚後、「妻が処女でなかった」という理由で離婚ができるということですから、やはり男性優位と言えるでしょう。

仏教はそこまで厳しいイメージはないかもしれませんが、女性そのものを不浄とする考え方はありました。
しかしこちらも宗派によってかなり差があります。
中には男女の交合を至高としている流派も…。こちらは別項で紹介しましょう。

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